脱臭デモ試験
実際の脱臭効果を確認するには、脱臭デモ試験の実施は必要不可欠です。
食品工場N社はハンバーグ等の加工ラインについて、過去様々な脱臭法にてデモ試験を実施されましたが、脱臭効果の点で合格点に至る脱臭法に出会うことができず、当社に臭気対策のご相談をいただき、脱臭デモ試験の実施となりました。
事前に、弊社技術顧問/小松 繁氏によりラボ試験を実施し、今回のケースは「薬液洗浄法にて処理する方法が最適」との結論が出たため、今回は薬液洗浄法による脱臭デモ試験を実施しました。
食品加工工場/脱臭デモ試験実施事例
食品工場N社はハンバーグ等の加工ラインについて、過去様々な脱臭法にてデモ試験を実施されましたが、脱臭効果の点で合格点に至る脱臭法に出会うことができず、当社に臭気対策のご相談をいただき、脱臭デモ試験の実施となりました。
事前に、弊社技術顧問/小松 繁氏によりラボ試験を実施し、今回のケースは「薬液洗浄法にて処理する方法が最適」との結論が出たため、今回は薬液洗浄法による脱臭デモ試験を実施しました。
脱臭試験装置
ダイヤ産業株式会社製/洗浄塔式試験装置
1塔式スクラバー試験機(200mmφ×2050mmH)
循環タンク(150ℓ)
処理風量は、3~4㎥/min(最低3㎥/min)とする。
試験方法
臭気が発生している加工ラインのメインダクトから臭気ガスを導入できるよう配管をおこない、臭気ガスを脱臭試験装置に導入する。
脱臭試験装置の入口と出口のサンプリング口からにおい袋に臭気を同時採取して数人で嗅ぎ、脱臭効果を確認します。

1塔式スクラバー試験機
洗浄塔式試験装置/1塔式スクラバー試験機 脱臭装置図面
原臭と処理臭を同時にサンプリングし脱臭効果を確認

「SMOG-HOG」の最終チェック

薬液洗浄による脱臭試験を実施

測定し、最適な塩素濃度を確認

処理臭を採取(原臭を感じられないレベル)
試験内容I(現地)
- 運転確認...臭気が発生している加工ラインのメインダクトから臭気ガスを導入できるよう配管をおこない臭気ガスを脱臭試験装置に導入する。
- 臭気採取...脱臭試験装置の入り口と出口のサンプリング口からにおい袋に臭気を同時採取して数人で嗅ぎ、脱臭効果を確認します。
試験内容Ⅱ(宅急便にて送付)
各試験については、原臭及び処理臭それぞれ10ℓサンプリングバッグに採取して
- 小松顧問によるラボ試験
- 検知管による濃度測定(アンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類、酢酸、アルデヒド類)
- においセンサー値の確認
- 脱臭効果の官能試験 快・不快度、臭気強度のチェック
- 臭気測定認定事業所にて公定法“三点比較式臭袋法”による測定を実施(臭気濃度・臭気指数)
試験の解析
- 臭気物質の除去率
各臭気物質について除去率と試験条件における各臭気物質のHog値を算出。(Hog値:充填物の性能を表す数値) - 脱臭効率
入口と出口の臭気濃度から脱臭効率を求める。 - 快・不快度の変化
入口と出口の臭気の快・不快度の変化より脱臭効果の多少を検討する。 - 各機器の仕様
試験装置の各機器について、仕様の適正、過不足の有無等を検討する。 - 実機の概略設計
1~4の検討結果を活用して、実機について、各機器の基本設計を試みる。
特殊蒸留工場/脱臭デモ試験実施事例
小松顧問の臭気対策の講演会に当該工場長が参加され、講演会終了後に臭気対策の相談を受け、今回の脱臭デモ試験となる。アルデヒド類が含まれる排ガスに付き、2塔式スクラバー試験機にて試験を行った。
脱臭試験装置
ダイヤ産業株式会社製/洗浄塔式試験装置
2塔式スクラバー試験機 循環タンク(各塔:300ℓ)
処理風量は、 20~22㎥/minとする。
試験方法
排ガスを冷却チャンバーに導入して冷却し、ミストセパレータから脱臭試験機に導入する。 洗浄塔式試験装置/2塔式スクラバー試験機 (処理カス量20~22㎥/min)を設置し、実ガスを導入して性能を確認する。
そのデータにより実装置の設計及び運転費(ランニングコスト) の推測をおこないます。 1塔目:次亜塩素酸ソーダ・苛性ソーダ 2塔目:脱臭液
臭気確認(脱臭効果の確認) 原臭:1塔目入口 処理臭:1塔目出口、2塔目出口の各臭気を同時にサンプリングし、嗅覚による脱臭効果を確認する。

2塔式スクラバー試験機
洗浄塔式試験装置/2塔式スクラバー試験機 脱臭装置図面
脱臭デモ試験のご依頼について
脱臭デモ試験の前に、必ず現地調査→臭気サンプリング→小松顧問によるラボ試験を実施し、概ねの方向付けを決定。
ラボ試験のデータをもとに“もっとも貴社に適した脱臭法/脱臭装置”をご提案します。
脱臭法・脱臭装置について十分ご理解いただいた上で脱臭デモ試験を実施し、実際の臭気変化をご確認いただくシステムです。
実際の脱臭効果を確認するには、現地での脱臭デモ試験の実施は必要不可欠です。
脱臭効果の計算は、勿論机上で行う事は可能ですが、やはり実際の臭気に対する脱臭効果を確認するには、現場での脱臭デモ試験の実施は必要不可欠です。デオ・プラスでは臭気の成分・濃度・強度などにより臭気に合った脱臭方法を選定しますので、デモ試験機も脱臭法ごとに全てご用意しています。
試験内容I(現地)
- 運転確認...排ガスを冷却チャンバーに導入して冷却し、ミストセパレータから脱臭試験機に導入する
洗浄塔式試験装置/2塔式スクラバー試験機 (処理カス量20~22㎥/min)を設置し、実ガスを導入して性能を確認する。 - 臭気採取...原臭:1塔目入口 処理臭:1塔目出口、2塔目出口の各臭気を同時ににおい袋に臭気を採取し、数人で嗅ぎ、脱臭効果を確認します。(合わせて排ガスの冷却状況も確認します)。
試験内容II(宅急便にて送付)
各試験については、原臭及び処理臭それぞれ10ℓサンプリングバッグに採取して
- 小松顧問によるラボ試験
- 検知管による濃度測定(アンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類、酢酸、アルデヒド類)
- においセンサー値の確認
- 脱臭効果の官能試験 快・不快度、臭気強度のチェック
- 臭気測定認定事業所にて公定法“三点比較式臭袋法”による測定を実施(臭気濃度・臭気指数)

1塔目の出口は塩素臭に弱い原臭がプラスされたような臭いが感じられた。

2塔目の出口は弱い塩素臭が感じられた。脱臭効果が得られている。


試験の解析
- 臭気物質の除去率
各臭気物質について除去率と、試験条件における各臭気物質のHog値を算出。(Hog値:充填物の性能を表す数値) - 脱臭効率
入口と出口の臭気濃度から脱臭効率を求める。 - 快・不快度の変化
入口と出口の臭気の快・不快度の変化より脱臭効果の多少を検討する。 - 各機器の仕様
試験装置の各機器について、仕様の適正、過不足の有無等を検討する。 - 実機の概略設計
1~4の検討結果を活用して、実機について、各機器の基本設計を試みる。
レンダリング工場/脱臭デモ試験実施事例
レンダリング工場のドライヤーラインの排ガスは、現在ベーパーコントローラーを通過後に洗浄塔にて処理されている。しかし、排水処理施設の活性汚泥を使用している為、季節(気温)により本来の脱臭装置としての機能が果たせない事態が頻繁に起こっていました。
処理臭改善策の検討の為、昨年より数回現地調査を行い、コスト面及び脱臭効果を考慮して3種類の脱臭法でデモ試験を試みました。
脱臭試験装置
- 湿式オゾン法
オゾン+マイクロバブル装置による反応試験
オゾン水を生成し、洗浄装置に臭気を捕集し脱臭デモを実施。オゾン水生成テスト機(オゾンマイクロ・ナノバブル発生機)
特殊混気ポンプ+マイクロ・ナノバブルミキサー- ポンプ仕様―45ℓ/min×40mH×2.2kw (3φ 200V)
- 特殊ミキサー ―NB-F15
オゾン水循環装置
ダイヤ産業株式会社製/洗浄塔式試験装置
1塔式スクラバー試験機(200mmφ×2050mmH)
循環タンク(150ℓ)付き - 乾式オゾン法
オゾン+触媒による反応試験
当該排ガス用「触媒」をデモ試験機内に具備し、オゾンを噴霧して反応させる方法PSA(酸素濃縮器)内臓 オゾン発生装置
株式会社インパル製 工業用オゾン脱臭試験機
(IPS-10B試験用)
株式会社インパル製オゾン+触媒反応用/脱臭デモ試験機 - 薬液洗浄法
薬液洗浄法(次亜塩素酸ソーダ・苛性ソーダ)による反応試験
ダイヤ産業株式会社製/洗浄塔式試験装置/1塔式スクラバー
試験機(200mmφ×2050mmH)循環タンク(150ℓ)付き



試験方法
- 湿式オゾン法
オゾン水を生成し、洗浄塔に臭気を捕集、オゾン水により脱臭をおこなう。 - 乾式オゾン法
当該排ガス用「触媒」をデモ試験機内に具備し、オゾンを噴霧して反応させる方法 - 薬液洗浄法
臭気を洗浄塔に捕集し、次亜塩素酸ソーダ・苛性ソーダの薬液と反応させ脱臭をおこなう。
1.2.3.とも
洗浄塔の入口及び出口サンプリング口からにおい袋に臭気を採取して数人で嗅ぎ、脱臭効果を確認する。
脱臭効果が思わしくない場合は、それぞれの濃度を調節して出来るだけ脱臭効果が良い運転条件を確認する。
試験内容I(現地)
- 運転確認...全機器を運転し、異常がないことを確認する。
通常通りフェザー工場の臭気発生場所を稼働し、通常通りで幻臭が弱くないことを確認する。 - 臭気採取...洗浄塔/オゾンデモ試験機の入り口及び出口サンプリング口から同時採取する。
試験内容II(宅急便にて送付)
各試験については、原臭及び処理臭を10ℓサンプリングバッグに採取して
- 小松顧問によるラボ試験
- 検知管による濃度測定
(アンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類、酢酸、アルデヒド類) - においセンサー値の確認
- 脱臭効果の官能試験 快・不快度、臭気強度のチェック
- 検知管による濃度測定
- 測定機関にて公定法による測定も実施(臭気濃度・臭気指数)
試験の解析
- オゾン+マイクロバブル装置による反応試験(湿式オゾン法)
処理臭にやや原臭が感じられた。長時間稼働の際、臭気濃度の変動に対するオゾン濃度の調整、対応策の必要性を感じた。 - オゾン+触媒による反応試験(乾式オゾン法)
実際の脱臭試験現場で嗅いだ感じの比較では、より脱臭効果が感じられた。
原臭及び未反応オゾン臭も殆ど感じられなかった。実機設計の際、装置全体の規模がどの位に成るかが今後の課題と思われた。 - 薬液洗浄法による反応試験
処理臭を嗅いだ感じは、乾式オゾン法と同レベル又はやや上回る仕上がりであった。
薬液洗浄法の場合、使用する各薬液のタンク類が必要となるが、当該客先には大型の排水処理施設が有る為、各薬液の供給に付いて合理策が可能かと思われた。


脱臭試験(オゾンVS脱臭液)
オゾンと脱臭液による脱臭試験をおこないました。

既設のスクラバー?の上部点検口を開放し、脱臭試験用&原臭確認用フレキダクト2 本を挿入し原臭を捕集する。 朝一番でオゾンによる脱臭試験を実施(臭気サンプリング)後に循環液を入替えて脱臭液による脱臭試験を実施 11 時過ぎ エキス乾燥工程で臭気が強くなるタイミングを見計らって臭気サンプリングを実施した。
臭気の確認(原臭VS処理臭)
社長はじめ多くのスタッフの方に臭気の確認(原臭vs 処理臭)をしていただき、脱臭効果に付いてご納得いただく(アンケート集計) ご自分達が勤務する工場からの臭気に関して 問題意識を持っている点がうかがえた。
脱臭試験の様子

A本部長への装置説明(ウェットスクラバー)エビフライヤーラインと異なり粉塵除去が必要なライン(油分は含まれない) 高い集塵効率で国内トップシェアを誇る㈱アコー社製"溜水式粉塵除去装置"にご納得いただく脱臭液「ノーズパルGR-25S」による脱臭試験の臭気サンプリング。
脱臭デモ試験のご依頼について
デオ・プラスでは脱臭デモ試験のご依頼を承っております。
脱臭デモ試験の前に、必ず現地調査→臭気サンプリング→小松顧問によるラボ試験を実施し、概ねの方向付けを決定。ラボ試験のデータをもとに“もっとも貴社に適した脱臭法/脱臭装置”をご提案します。
脱臭法・脱臭装置について十分ご理解いただいた上で脱臭デモ試験を実施し、実際の臭気変化をご確認いただくシステムです。
まずは何から初めて良いのか解らないという場合は、臭いに関する問診票(無料)をご入力ください。